コラム

2021.01.27

マンションの騒音問題について

  金沢でも成人の日を含む3連休では大雪となり、私も雪かきで腰がやられてしまいました。今シーズンはもう大雪が降らないことを切に願っていますが、お天気次第なのでどうなるでしょうか…。
 
 さて、今回はマンションにおける騒音問題についてお話したいと思います。
 昨年からコロナウイルス感染症の影響で在宅時間が増加したためか、騒音に対するご要望がコロナ以前より数多く寄せられるようになりました。
 そこで、今回は弊社へ寄せられたご要望および取り組みをご紹介します。
 
(1)ご要望
 ① 敷地内駐車場のとある区画に車が出入りする際、グレーチングがガチャンガチャン鳴ってうるさい。ドアやトランクを閉める音も大きい。そのたびにびっくりするので心臓に悪い。車の持ち主に、せめて常識的な音に抑えるよう伝えて欲しい。
 
 ② 上の階からのお子さんの足音が気になって仕方ない。フローリングだから響きやすいのかもしれないが、もう少し静かにならないだろうか。
 
 ③ 夜、共用廊下から若い人たちの話し声がする。おそらくどこかの部屋に遊びに来た住民の友達だと思うが、夜だと響くので静かに出入りして欲しい。
 
 ④ 朝または夜、上の階から掃除機をかけている音がする。昼間にかけるようにお願いしてもらえないだろうか。
 
 ⑤ 今朝からずっと上の階からゴロゴロという大きな音が響いている。聞いたことが無い音だし、大きな音が続いているのでリフォーム工事でもしているのかと思って掲示板を見たが、工事の案内掲示は無かった。管理組合に無許可でリフォーム工事をしているのではないか。
 
(2)取り組みおよび結果
 ① 車の持ち主の方へ下記のとおりお伝えし、ご納得いただきました。
 「騒音防止および車を長持ちさせる観点から、自動車を乗り降りする際、ドアやトランクをゆっくり閉めると音が抑えられ、車自体の傷みが少なくなります。それと、急発進急ハンドルを避けるよう運転すると、グレーチングが跳ねずタイヤが空回りしないので、車の下回りが傷みにくいです。ご協力をお願いします。」
  2年経過した現在のところ、同じようなご要望は出ていませんので、車の乗り降りや運転の改善にご協力いただけているようです。
  騒音防止だけではなく、お相手のことも考えているという観点からお願いすると、聞きとどけてもらいやすくなるかも知れません。
   
 ② ご要望のあった部屋の真上の部屋へ訪問したところ、フローリングの上にマットがびっしり敷き詰められており、お子さんも静かに歩くようにしていらっしゃいました。真上の部屋の方によると、お子さんがいらっしゃるので以前から足音や話し声などに気を付けているとのことで、私達から見てもこれ以上の防音対策は難しいと判断しました。
  そこで、ご要望を述べた方および管理組合様へもその旨をお伝えしました。すると、管理組合様からご要望を述べた方へ「上の階の方はできる限りの防音対策をしている。上の階からの足音が気になるのは分かるが、集合住宅の宿命として、ある程度の我慢も必要ではないか?」とお伝えくださったとのことでした。
 上階の方は常識的な生活音しか出していないのに、音が気になって我慢できない!という方は一定数いらっしゃいます。その場合にご紹介する一般的な対策は下記のとおりです。(どれも難易度は高めで、すぐに解決する方法ではないですが…)
 
  ・防音対策工事を実施する
 
  ・最上階(特に角部屋)の物件を探す
 
  ・一軒家への移住を検討する
 
 不動産屋さんによると、不動産の価格については、高額なのも安価なのも必ず理由はある!したがって、掘り出し物なんか無い‼のだそうです。確かに賃貸でも分譲でもマンションの最上階角部屋は一番高額ですよね…
 
 ③ 来客に対する騒音対策として、訪問先の方へ直接お願いすることも一つの方法ですが「お宅の客がうるさい」と言われていい気はしないと思います。そこで、この場合は『夜間、廊下でのお話は最小限にお願いします。来客の方にもお伝えくださるよう重ねてお願いします。』と記した文書を掲示しました。
  おそらく来客の方にも伝わったのでしょう。同様のご要望は今のところ出ていません。
 
 ④ ご要望のあったお部屋の真上の方に確認したところ「一人暮らしなので平日昼間は仕事でいない。このため、平日は朝か夜しか掃除機をかけられなかった。」というお答えでした。そこで、できるだけ休日の昼間に掃除機をかけるようにお願いしたところ、快く応じてくださいました。
 
 ⑤ ご要望のあったお部屋の真上の方に確認したところ「今、お掃除ロボットに掃除してもらっている。部屋は無人なのでリフォーム工事なんてしていない。」というお答えでした。そこで、その旨ご要望のあった方にお伝えしたところ「お掃除ロボットって下ではああいう音がするの?知らなかった…。原因がわかったから少し安心したけど、ずっと動いているとやっぱりうるさいので、一日あたり1時間程度で動かしてもらうようにして欲しい。」と再度ご要望があったため、上の階の方にお伝えしました。
 上の階の方は快く応じてくださり、現在お掃除ロボットに昼間1時間だけ働いてもらっているそうです。
 
 以上のことから、弊社へ寄せられる騒音に対するご要望にはこのような傾向が見受けられます。
 
 ◎ 騒音に対応して欲しいと要望する方は、どうしてこんな大きな音を出すのか?と疑問に思ってしまう。
 
 ◎ 騒音の原因が分からないと不安になり、同じレベルの音でも余計に不快な感じを持ってしまう。そのため、「より強いクレーム」として現れることが多い。(例:お掃除ロボット)
 
 ◎ 要望を受ける側の方は、「普通に生活しているだけなのに何で?」と思ってしまう。
 
 マンションにお住まいの方は、価値観や生活リズム、騒音に対するストレス耐性が人それぞれで異なります。
 皆様が「自分は普通だ」と思って生活している場合、双方に悪気が無いので難しい対応を迫られるのです。
 『音』に対する要望はどのマンションでも件数が多く、難易度も高いのではないでしょうか?
 
 先ほどの取り組みでご紹介したとおり、管理会社は音源を辿るよう努めますが、その後はなるべく他の方に知られないよう問題解決を図ります。これは弊社だけではなく、どの管理会社も同様だと思います。それは、犯人を捜して追及するのが目的ではなく、お互い安心して生活することが目的だからです。
 
 マンションにおける音の問題は解決が大変難しいです。また、解決には時間がかかることも多いです。そのため、マンションの音について気になることがあれば、お早めに管理会社へご相談ください。できれば、「解決が難しい問題だ」ということについてご理解の上、ご協力をいただければ幸いです。
 

2020.12.12

エレベーターの非常ボタンの押し間違えを防ぐには

  12月に入り、ますます寒さが厳しくなってきました。金沢ではまだ雪は降らないので助かっていますが、ニュースで雪の便りを聞くと、そろそろスコップを玄関に出そうかな…と思い始めている今日この頃です。
 
 さて、今月はエレベーター内の非常ボタンの押し間違いを防ぐ方法についてお話したいと思います。
 弊社の管理しているマンションも御多分の例にもれず、コロナウイルス感染症予防のため、今年は消毒に始まり消毒に終わる一年になりそうです。エレベーターのボタンも、管理人さんが毎日がんばって消毒してくれています。
 
 そのボタンの中に『非常ボタン』があるのですが、お気づきでしょうか?
 ボタンの色は黄色もしくは橙色で、電話マークが付いています。
 
 このボタンを押し続ければ非常ベルが鳴ると同時に外部と通信できるため、非常時には必要不可欠なボタンです。しかし、弊社が管理を受けてから一ヶ月ほど経過したマンションで、エレベーターに乗った方が他のボタンと間違えて押したため、非常ベルが鳴り響いてしまい、住民の方がエレベーター付近に集まってしまう事態が起こったことがあります。
 
 もちろん、管理人室やエレベーターのメンテナンス業者さんへも通知されてしまい、かなりの騒動になってしまいました。
 私自身は初めての経験だったため押し間違える理由が分からなかったのですが、ボタンの並び方がこうだったのですね…
 (私の上手(?)な絵でご理解いただければ幸いです)
 
 
 騒動の際に集まった住民の方に聞くと、これまでも年に数回は同じような騒動があったそうなので、エレベーターのメンテナンス業者さんと相談しました。業者さんも、非常ボタンが押されたという通知が来たら、現場へ急行し異常がないことを確認したうえで非常ボタンを解除しなければならないため、押し間違いはかなり困るとのことでした。
 そこで、非常ボタンだけに「プラスチック製のカバー」を取り付けていただいたところ、このような騒動はぱったりと収まりました。
 (新しいタイプのエレベーターにはこのカバーを取り付けてあるのをよく見かけるのですが、こちらのマンションには無かったため、慣れない方が押し間違えることがあったようです。)
 
 もし、皆様がお住まいのマンションで同じような騒動が年に数回あるようでしたら、エレベーターのメンテナンス業者さんとご相談のうえ、プラスチック製カバーを取り付けることをお勧めします。
 (ご自分で取り付けると非常ボタンが壊れてしまう可能性があるため、必ず業者さんに付けてもらってください。私が付けると申し出たところ、業者さんに”全集中の呼吸で”止められてしまいました…)
 簡単なことですが、これで住民の方もメンテナンス業者さんも平穏な年末年始を過ごすことができることでしょう。
 それでは皆様、コロナウイルス感染症予防対策を徹底的に行いつつ、よいお年をお迎えくださいませ。

2020.11.20

コロナウイルス感染症予防対策について

 11月に入り、金沢も朝晩だけではなく日中も肌寒く感じるようになってきました。
  
 低温・低湿に加えGOTOキャンペーン等で人の往来が活発となったためか、コロナウイルス感染症を患う方が増えてきているようです。医療関係者の方におかれましては大変な状況の中ご尽力いただき、厚く御礼申し上げます。
  
 さて、今回はコロナウイルス感染症だけではなく、これから流行するであろうインフルエンザウイルス感染症をも予防したいとお考えの皆様方へ、日頃あちこちへお伺いして私個人が気になる事をまとめてみました。
  
(1)マンションの共用部でマスクを着用していない方が気になります…
 外出先から戻り、マンション内に入るやいなや、マスクを外してゴミ箱に捨ててしまう方を見かけます。
 特にオートロック式のマンションの場合、建物内に入って誰もいないのを確認すると、ホッと一息ついて解放感に浸りたいのは分かりますが、ご自分の部屋へ到着するまでにエレベーターや階段、廊下などで誰かと会ってご挨拶する可能性があります。
 
 もし会った人が無自覚で感染していたら?もし自分が感染していたら?あぁ恐ろしいです…
 『遠足は、無事家に着いてただいま~って言うまでが遠足だ』と学校の先生から聞いた記憶がかすかに残っていますが、この場合は『自宅の中に入るまでが外出中』と言えるのではないでしょうか?
 
 弊社が管理させていただいているマンションでは、エレベーターのボタンや共用ドアのノブ、廊下の手すりなどについて、管理人さんが毎日ハイター消毒してくれています。しかし、消毒後に会話やせき・くしゃみなどで汚染されてしまったら、管理人さんの苦労が水の泡になってしまいます。
 
 ウイルス感染予防という観点だけで申し上げると、マスク着用は他者および物品への感染を防ぐ対策としては十分なのですが、他者からの感染を防ぐ対策としては万能ではないようです。
 「自分がかからない」という面では、手洗いやうがいを徹底することで備えていただき、「一緒のマンションに暮らす皆様へうつさないため」として、お住まいの皆様にはご自宅のドアを閉めるまでマスク着用」へのご協力をお願いします。
 
(2)換気をやめた建物が増えているような気がします…
 弊社が管理させていただいているマンションは、11月現在でもエレベーターの換気扇を24時間稼働させたり、手動ドアは日中なるべく開けておいたりして空気の入れ替えを心がけていますので、エレベーターやエントランスなどの共用部は冷えています。はっきり言って寒い!です。
 
 ところが10月に入り気温が下がってきた頃から、開けっ放しだったエントランスのドアや窓が閉められていたり、エレベーターの換気扇が止まっていたりしている商業施設やオフィスビルを見かけるようになり、「寒いって苦情が来たんだろうな…」「街路樹の落ち葉が建物内に入るから、掃除が大変で閉めたんだろうな…」と想像していました。
 
 換気をして空気の流れを良くすることも感染防止に効果がある、と政府や医療関係の方が伝えてくれています。
 そこで、例年より暖かい素材の服を着る、または羽織るものを持ち歩くなどの防寒対策をしていただき、寒くても換気にご協力をいただきますよう、お願いいたします。
  
 これからはコロナだけではなく、インフルエンザも予防していく必要があります。
 一人一人が感染予防対策をとることにより、緊急事態宣言や外出制限を未然に防ぎ、いつもどおりの楽しい生活を送ることができます。
 
 これから冬本番を迎えますます厳しい状況になりそうですが、みんなで一緒に乗り切っていきたいです。

2020.10.19

マンションの消防点検について

  10月に入り、金沢では朝晩冷え込むようになってきました。それでも日中は暑いくらいの日もあるため、着る服にお困りの方も多いのではないでしょうか?体調管理も難しい時期ですね…
 さて、今回はマンションの消防点検についてお話したいと思います。
 
(1)消防点検しないとどうなるのでしょう?
 『政府広報オンライン』によると「住宅火災による経過別死者発生は、逃げ遅れが半分を超えて最多となっている」と記載されています。正直、本当にびっくりしました。このことから、火災に遭った場合、ひたすら「火事だ~」と叫びつつ火元から遠ざからねばならないことが分かります。
 特にマンションのような集合住宅の場合、火災になった時に感知器等の不備・故障により作動しなかったことが原因で、ご自身やご家族の身に危険が及んだり、ご近所の方々へも被害が拡大する恐れがあります。また、故障を放置していたことが被害拡大につながったと見られた場合、居住されている方の責任が問われる可能性もあります(人としてどうなの?ってことですね)。
 こうなると、外へ出ればひそひそ陰口たたかれるし、部屋にこもれば焦げ臭い部屋の中で窓とカーテンを閉め切って過ごさないといけないし、心身ともに居心地は最悪になります…こんな妄想をする前に、消防点検を受けてスッキリしましょう!
 
(2)消防点検ってどこを点検してもらえるのでしょうか?
 お住まいの方にご協力をお願いしたい点検場所は、以下の場所です。
 
 ① お部屋の天井に設置されている火災報知器(および火災感知器)
   (各部屋の天井だけではなく、押し入れやクローゼットの天井にもあります。)
 
 ② ベランダの床にある避難はしご
   (全ての部屋に設置されているわけではありません。他の部屋からは「隔て板」を破って移動・避難します。)
 
 火災報知器については、専用の器具で一定時間感知器をあぶり、熱を感知して信号が伝わるか確認します。
 なお、新しいマンションではお部屋に入らずに点検できる「外部試験機」という設備が整備されていることもあります。ただし、外部試験機で行うのはあくまでも電気信号による試験のみです。(とくに押入れなどで)感知器自体に異常はなくても、周囲に荷物が山積みになっているため火事の際に正しく作動しない、といった不備も考えられます。そのため、事情が許すのであれば入室点検を行う方が理想的です。
 
 避難はしごについては、金属製のフタを開けてから実際にはしごを降ろし、正常に作動するか確認します。
 外部試験機で感知器が点検できるマンションでも、こればっかりはベランダに人が入って点検するしかありません。はしごが設置されているお部屋の方には大変恐縮ですが、上下階の皆様の安全にも関わりますので、ぜひ点検にご協力ください。
 
 このような点検を1年に2回行うので、点検作業中はご在宅いただき、点検者さんを見ていていただきたいのです。
 お住まいの部屋以外にも、廊下に置いてある消火器に期限切れや破損がないか、誘導灯が点灯するか、消火水槽に水が溜まっているか、消火栓ポンプに異常がないか…など、いろいろな所を点検してもらえます。
 
(3)消防点検って、住んでいる人は何をしたらよいのでしょうか?
 もし、お住まいのマンションで『消防点検のご案内』掲示を見た場合、下記のとおりにしていただけると非常に助かります。
 
 ① 前日までにお願いしたいこと 
  
  ◎ 実施する日時にご在宅できるよう、予定を空けましょう(通常、在宅時間は15分もあれば充分です)。
 
  ◎ お部屋ごとに実施(予定)時間が決められていますので、
    もし時間変更をご希望の場合はその旨を管理会社(もしくは点検会社)へご一報ください。
 
  ◎ 金属製のフタがあるベランダに荷物や鉢植えなどがある場合、フタの上や周辺からずらしておきましょう。
 
 ② 当日お願いしたいこと 
 
  ◎ 作業日時にご在宅をお願いします。点検当日はたまに非常ベルが鳴りますが、通常は心配ありません。
 
  ◎ 各部屋の扉だけでなく、収納や押し入れなど全部の扉を開放しておいてあげると点検者さんが喜びます。
    (慣れた点検者さんでも「ここ開けていいですか?」と聞くのは気が引けるようです。)
 
  ◎ 1~2名の点検者さんがお伺いしますので、チャイムが鳴ったらお出迎えお願いします。
 
  ◎ トラブルが無ければ、はしご設置のお部屋でも10~15分でご自宅内の点検が完了しますので、その際サインをお願いします。(点検業者によってはサインを求めないこともあります)
 
  ◎ 『火災感知器のある高さまで荷物を詰めると煙を感知しにくいので、ここの荷物を移動してください』
    『ベランダの巨大サボテンが非難はしごの真下に置いてあります。このままでははしごが下ろせず、上から避難してきた人が大変な目に遭いますので、はしごの周囲(上下とも)に置かないようにしてください』
    (笑い話のようですが、これらは実際に私が聞いた話です。)
    など、たまに点検員さんからワンポイントアドバイスがあります。ご自分でできそうならやっていただき、無理そうなら管理会社へ相談しましょう。
  
 重ねて申し上げますが、住宅火災による経過別死者発生は、逃げ遅れが半分を超えて最多となっています。
 万が一の際すばやく避難できるよう、消防点検へのご協力をよろしくお願いします!

2020.09.15

マンションの排水管洗浄について

  9月に入りましたが、暑い日が続いています。金沢市では台風の被害はありませんでしたが、被害に遭われた地域の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
 さて、今回はマンションの排水管洗浄をお話したいと思います。
 
(1)排水管洗浄をしないとどうなるのでしょう?
 皆さんがお住まいのお宅で、このようなご経験はありませんか?
 
  『台所の排水口からポコポコ音がする…』
 
  『お風呂に入って栓を抜くと、排水が悪いのか風呂場全体にお湯が溜まる…』
 
  『洗面台の排水口が臭い…』
 
 これらの症状は排水管の詰まりが原因かもしれません。こうなる前に排水管洗浄を行い、さわやかに過ごしましょう。
 なお、排水管が詰まると、流せなくなった排水が排水口からあふれ出してしまう可能性があります。すると、ご自分のお部屋が水浸しになるだけではなく、下の階のお部屋にまで漏水被害をもたらすかも知れません…非常に恐ろしい事態です。
 
(2)排水管洗浄って、どこの排水管をキレイにしてもらえるのでしょう?
 ご自宅の中の排水管は、以下4カ所の洗浄をしてもらえます。
 
  ① 台所  (冷えた油や細かい食材が固まって詰まる!)
 
  ② 洗面台 (髪の毛や細かいゴミが絡まって詰まる!)
 
  ③ 洗濯パン(糸くずやほこりが絡まって詰まる!)
 
  ④ 浴室  (髪の毛や糸くずが絡まって詰まる!)
 
 以上4カ所、排水口から長い洗浄ワイヤーを突っ込んで汚れを押し出すので、洗浄作業中はご在宅いただき、作業員さんを見ていていただきたいのです。
 この他、建物屋外にある共用排水管(横引管や縦管)もマンホールをあけて洗浄します。
 
(3)排水管洗浄って、住んでいる人は何をすればいいのでしょうか?
 
 もし、お住まいのマンションで『排水管洗浄を実施するご協力のお願い』掲示を見た場合、下記のとおりにしていただけると非常に助かります。
 
  ① 前日までにお願いしたいこと
 
   ◎ 実施する日時にご在宅できるよう、予定を空けましょう(通常、在宅時間は20分あれば充分です)。
 
   ◎ お部屋ごとに実施時間が決められています。
     もし実施時間にご都合がつかず、時間変更をご希望の場合はその旨を管理会社へご一報ください。
 
   ◎ 台所のシンクや洗面台の下は収納スペースになっていると思いますが、中の荷物を別の部屋へ移動しましょう。
     (私は見たことがありませんが、排水管が外れて荷物が濡れることもあるそうです。)
 
   ◎ できれば、カビ取りハイターなどで水回りをキレイにしてくださると作業員さんが喜びます。
 
  ② 当日お願いしたいこと
 
   ◎ 基本的には下から上の階の住戸へ順番に作業を行いますので、作業日時にご在宅をお願いします。
 
   ◎ 玄関まわりの物(靴やコート、マットなど)はしまっておきましょう。
 
   ◎ 2~3名の作業員さんがお伺いしますので、チャイムが鳴ったらお出迎えお願いします。
 
   ◎ トラブルが無ければ10~15分でご自宅内4カ所の洗浄作業が完了しますので、その際サインをお願いします。
 
   ◎ 『排水管が外れかかっているので、ここのネジを締めておいてください』
     『ペットの毛が詰まっていたので、なるべく排水管へ流さないよう、網やネットで排水口を保護してください。』
     など、たまに作業員さんからワンポイントアドバイスがあります。ご自分でできそうならやっていただき、無理そうなら管理会社へ相談しましょう。
 
 重ねてお伝えしますが、排水管が詰まると自分の部屋だけでなく他のお部屋にも漏水被害が及ぶ可能性があります。
 最悪の事態になる前に、排水管洗浄にご協力よろしくお願いします!

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