コラム

共用部

2023.05.02

共用部を破損させてしまったときの対応

 桜の季節もあっという間に過ぎ去り、黄砂で車が砂だらけになってしまう日もありました。この季節は花粉症や黄砂でアレルギー症状に悩む方も多いのではないでしょうか。実際にアレルギー反応がある方に聞くと症状が出てからでは遅いようで、マスクや経口薬など事前準備をして乗り切っているようです。
 
さて、今回はマンションの共用部を破損させてしまったときに取るべき対策についてお話したいと思います。
 
こんな事例があります。
 「子供が遊んでいてボールで照明器具を割ってしまった」
「ベランダから物を落としてしまい、1階廊下の屋根に傷をつけてしまった」
 
とっさにやってしまったことで焦りが出ると思います。ただ、黙っていれば大丈夫と考えるのは禁物です。時間経過とともに破損した部分の損傷が進行してより大きな事故を招いてしまう可能性もあります。すぐにマンションの管理人や管理会社へ連絡し相談しましょう。
その際、以下の点をお伝えいただくことが大切です。
 
              1.事故が発生した場所
              2.事故が発生した日時
              3.破損箇所の状況
 
共用部の破損を修理する際、原則として故意または過失かに関わらず当事者が修理費用を負担します。子供やペットが破損させた場合、監督責任を持つ親や飼い主が負担する必要があります。
マンション総合保険に加入しているマンションでは共用部の破損や汚損が補償の対象となっている場合もあります。ただし、破損した人が判明している場合、マンション総合保険ではなく当事者からの損害賠償が優先されます。
 
 個人賠償責任保険を利用して共用部の破損の修復を可能とする場合があります。個人賠償責任保険とは、日常生活で人に損害を与えた時や物を破損してしまい、損害賠償を被ることになった場合に補償される保険です。個人で加入している火災保険などに特約としてついている場合があります。また、自動車で共用部に損害を出してしまった時は、自動車賠償損害保険からの補填となります。万が一にも対応できるように補償内容を確認しておきましょう。 

カレンダー

«9月»
     1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

フィード

ブログ内検索

ページトップへ