コラム

2021年03月

2021.03.29

マンションにおける結露およびカビ防止策について

 今月は、ようやくコロナウイルスのワクチン接種が始まって明るい兆しが見えてきたと思いきや、地震による被害が発生した地域が見られたため、悲喜こもごもの月になりそうです。被害を受けた地域の皆様方には心よりお見舞い申し上げます。
 
 さて今回は金沢、いや日本海側に住んでいる我々には逃れられない運命、マンションにおける結露およびカビへの対応策を述べたいと思います。
 
 今年に入り大雪や低温の日が続き、結露およびカビのご相談が寄せられるようになりました。それはなぜなのでしょうか?
 
(1)マンションに結露およびカビが発生する理由 
 まず、日本海側で結露が起こりやすい理由は『湿度が高いから』です。良く言えば潤っている、悪く言えばジメジメしているのですね…「金沢の夏は蒸し暑い!息苦しくて耐えられない‼」という観光客の皆様が口々におっしゃるのは、低温サウナに24時間入っているような感覚に陥っているのではないかと思います(最近の温暖化により地元民でも地味にキビシイですが)。
 
 そこで、耐えられなくなった我々は冷たい飲み物やかき氷を求めるのですが、すぐ入れ物が濡れてしまいますよね?
 なぜならば、気温が高い時の空気はたくさんの水分を水蒸気という形で抱えることができますが、気温が低い入れ物の周りでは抱えていられなくなって、水滴という目に見える形で現れるからです。これが結露です…なんだか椅子取りゲームみたいだと思うのは私だけでしょうか?
 
 この現象がマンションでも現れているのです。
 マンションの外側が冷たい飲み物やかき氷、内側が蒸し暑い金沢の夏と例えればお分かりいただきやすいかも知れません。
 特にマンションのお部屋は、気密性が高いため空気の流動性が低く結露しやすいと言われていて、今年に入り特に外気温と建物内の気温の差が激しくなったため、結露の発生につながったようです。
 
 ここで「なぜ結露するのか分かったけど、何が問題なの?」って思いますよね…
 実は空気中に水蒸気が存在するように、カビも存在しているのです。厳密に言うと『カビの胞子あるいは菌糸の一部が空気中に漂っている』のですが、水分や栄養が無い場所に落下した場合でも短くて数カ月、長いと数年生き残っているそうです。ここで水が与えられたカビがどうなるか?休眠から覚めて生育し始め、胞子をばら撒いて一大勢力を形成するのです。
 こうなると室内がカビ臭くなって家具や布製品が傷むだけではなく、カビそのものがアレルゲンとなったり、カビが引き起こす病気に悩まされたりする可能性が高くなります。なんと恐ろしい…
 
 
(2)結露およびカビの発生を防ぐには
 結露およびカビの発生について分かったところで、防止策を調べて試してみました。その結果、私1人調べによる有効な対策は以下のとおりです。
 
 ① 湿度60%を目標にエアコンを稼働しました!
 これは金沢ではかなり頑張らないと出せない湿度です(ちなみに昼12時現在で事務室内の湿度62%)。
 水拭き掃除をするとあっという間に90%以上に上がる地域なので、太平洋側にお住まいの方が羨ましいです…
 事務室内に、時間・日付・曜日・気温・湿度を表示してくれる便利な時計を置いて、まめにチェックしています。
 エアコンだけではなかなか目標値に近づけない場合、除湿器導入を検討した方が良いかも知れません。
 
 ② 換気扇やサーキュレーターを回したり、扉や窓を開けたりして、空気の流れをつくりました!
 冬は寒くなるし夏は暑くなるしで、なかなかやる気もスイッチも入らないのですが、頑張っているおかげで何とか結露せずに一冬超すことができそうです。
 
 ③ 雪が付着した靴は新聞紙の上に置くようにしました!
 雪が付着した靴を玄関に置いたままにしておくと、解けた雪が床に水たまりを作ってしまい、湿度を上げるだけではなく床が滑りやすくなって危険…ということがありました。
 そこで、そのような靴を新聞紙の上に置くようにしたところ、新聞紙が水を吸ってくれるので水たまりにならず、湿度も上がらなくなりました。玄関が水を吸わない素材の床であれば、ぜひやってみていただきたいです。
 
 他にも、調湿機能がある内壁に変えたり、断熱材を外壁に施したり、二重窓に変えたり…などの工事も考えられますが、コロナウイルス感染症予防の観点から工事業者さんの出入りに抵抗がある方もいらっしゃいます。そこで、自分でできることをやってみてから工事を検討するのも考え方の一つだと思います。
 まずは湿度60%を目標に、自分でできることから始めてみませんか?
 私1人調べが皆様のお役に立つことができれば幸いです。
 
 
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