コラム
2020.12.12
エレベーターの非常ボタンの押し間違えを防ぐには
12月に入り、ますます寒さが厳しくなってきました。金沢ではまだ雪は降らないので助かっていますが、ニュースで雪の便りを聞くと、そろそろスコップを玄関に出そうかな…と思い始めている今日この頃です。
さて、今月はエレベーター内の非常ボタンの押し間違いを防ぐ方法についてお話したいと思います。
弊社の管理しているマンションも御多分の例にもれず、コロナウイルス感染症予防のため、今年は消毒に始まり消毒に終わる一年になりそうです。エレベーターのボタンも、管理人さんが毎日がんばって消毒してくれています。
そのボタンの中に『非常ボタン』があるのですが、お気づきでしょうか?
ボタンの色は黄色もしくは橙色で、電話マークが付いています。
このボタンを押し続ければ非常ベルが鳴ると同時に外部と通信できるため、非常時には必要不可欠なボタンです。しかし、弊社が管理を受けてから一ヶ月ほど経過したマンションで、エレベーターに乗った方が他のボタンと間違えて押したため、非常ベルが鳴り響いてしまい、住民の方がエレベーター付近に集まってしまう事態が起こったことがあります。
もちろん、管理人室やエレベーターのメンテナンス業者さんへも通知されてしまい、かなりの騒動になってしまいました。
私自身は初めての経験だったため押し間違える理由が分からなかったのですが、ボタンの並び方がこうだったのですね…
(私の上手(?)な絵でご理解いただければ幸いです)
騒動の際に集まった住民の方に聞くと、これまでも年に数回は同じような騒動があったそうなので、エレベーターのメンテナンス業者さんと相談しました。業者さんも、非常ボタンが押されたという通知が来たら、現場へ急行し異常がないことを確認したうえで非常ボタンを解除しなければならないため、押し間違いはかなり困るとのことでした。
そこで、非常ボタンだけに「プラスチック製のカバー」を取り付けていただいたところ、このような騒動はぱったりと収まりました。
(新しいタイプのエレベーターにはこのカバーを取り付けてあるのをよく見かけるのですが、こちらのマンションには無かったため、慣れない方が押し間違えることがあったようです。)
もし、皆様がお住まいのマンションで同じような騒動が年に数回あるようでしたら、エレベーターのメンテナンス業者さんとご相談のうえ、プラスチック製カバーを取り付けることをお勧めします。
(ご自分で取り付けると非常ボタンが壊れてしまう可能性があるため、必ず業者さんに付けてもらってください。私が付けると申し出たところ、業者さんに”全集中の呼吸で”止められてしまいました…)
簡単なことですが、これで住民の方もメンテナンス業者さんも平穏な年末年始を過ごすことができることでしょう。
それでは皆様、コロナウイルス感染症予防対策を徹底的に行いつつ、よいお年をお迎えくださいませ。