コラム

2020.02.04

管理組合の理事について

 金沢市は雪が無いまま1月が過ぎようとしており、誰かと顔を合わせるたびに「こんなに雪が無い1月は初めてやね~」というのが定番のあいさつとなっております。

 さて、年や年度が改まると『管理組合の来年度理事をお願いして回らないといけないな…』とお悩みの管理組合さまも多いのではないでしょうか?

 ところで、マンションにお住まいの皆様はどのように管理組合の理事を決めていますか?

  ① くじ引きで順番を決めているため、順番どおりやっていただく

  ② 理事をやったことがない方々に「他の方にはやっていただいたので、来年度はお願いします!」頼み込む

  ③ 立候補される方を募集する(けど、ほぼ立候補がないから、留任をお願いするしかないかな…)

 大きく分類すると、この3択ではないかと思います。

 どの方法を選択するかはお住まいの方々に決めていただくのですが、個人的には①・②が良いと考えております。

 多様な家族構成・職業・考え方の方々が集まると、幅広い問題提起や多角的な議論ができます。

 その結果として、マンションが「皆様にとって」快適な空間になることが期待できると思っています。

 ③で理事のかたに留任していただけば、電話や訪問でお願いして回る必要がなくなります。また、立候補された方はやる気満々で主体的に取り組んでいただけるため、管理会社としてはありがたい一面もあります。しかし、決まった方が留任していると、問題提起の内容や解決方法もマンネリ化・ワンパターン化する心配がありませんか?

 輪番制の場合でも、たまたまメンバー構成が偏ってしまい、

  ◎ 年配の方や身体的に不安な方が『バリアフリー化を進めてほしい』と希望しても、身体的に若く体力がある方しか理事にいない…

 という年がありました。逆に、

  ◎ 帰宅が遅い方が『深夜まで廊下や階段を明るくして欲しい』と希望しても、早く床につく年配の方しか理事にいない…

 という年もありました。

 その年の理事会では『個人的には実感がないテーマ』でも、想像力を働かせつつ真剣に議論していただきました。

 それでも、希望を出した方にとっては『前向きに検討してくれたのかな?』『自分が感じている不便さに共感してくれたのかな?』と不安に思う事もあるのではないでしょうか。

 理事になると、年に数回の理事会へ出席いただくことになります。大部分の方は面倒だから避けたい気持ちだと思います。しかし、理事になることで『自分自身でマンションを住みやすくするチャンスをもらった』とも言えます。

 というわけで、管理組合から理事の依頼があった際には、面倒くささをグッと飲み込んで前向きにお引き受けいただければ幸いです。(管理会社も非常に助かります(笑)ので、よろしくお願いいたします!)

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