コラム
2019.12.09
融雪装置の点検
金沢も急に寒くなり、雪の季節到来となりました。
冬タイヤへの交換も大事な冬支度ですが、マンションにとって同じくらい重要な作業が融雪装置の点検です。
(この時期は、主要道路でも融雪装置の試運転をしていることが多いため、「雨が降っていないのに道路が濡れている」と思われる方も多いのではないでしょうか。)
しかし、融雪装置はすべてのマンションにある設備ではありません。融雪には井戸水を使用するのですが、最近は地盤沈下の問題などで井戸に関する規制が厳しくなっているため、どちらかといえばある程度築年数が経過したマンションで多い設備かもしれません。
また、当然ですが融雪装置は冬にしか使用しません。シーズン初めに使うときは1年ぶりとなるため、穴が詰まったりしていることも多く、そのままでは使えません。千枚通しなどで土や錆などを取り除くことは、地味ですが大切な作業です。(腰が痛くなりますが、年に1回と思って頑張ってます!)
その際、消雪ノズルのネジで水量調整も同時に行うのですが、水量はポンプからの距離や地下水の水位によっても変動しますので、すべてのノズルでちょうどよい量を出すのはなかなかに難しい作業です。また、故障により水量調節ができないノズルもありますので、その場合はノズル自体の交換が必要となります。
ご自分の駐車区画などで「水量が少なくて雪が融けない…」「水量が多すぎて足元が濡れてしまう…」といったご不便がある場合は、一度管理会社のご担当者さまへご相談いただく事をおすすめします。上記のような理由で改善ができないこともありますが、ノズルの清掃やねじ調整でちょうどよい水量にできるかもしれません。
この作業を行うと本格的な冬到来を感じます。
これから寒さが増してきますので、風邪をひかないよう温かくしてお過ごしください。