コラム

2021.02.26

マンションの居住者が町内会へ加入する長所と短所について

  今月に入ってから『三寒四温』という四字熟語のとおり、金沢においても雪が降ったり日が出てきて暖かくなったりを繰り返しており、体調管理が難しい時期になりました。また、各地の大雪や地震により被害を受けられた方々には心よりお見舞い申し上げます。
 
 さて、今回はマンションの居住者が町内会への加入する長所と短所についてお知らせしたいと思います。
 お住まいの地域が大雪や水害、地震などによる自然被害を受けてしまった場合、必ずお世話になる団体が町内会なので、特に自然災害が多い時期には力説せずにはいられない!と思っています。また、平常時においても日々の地域活動でもお世話になっていることが多いため、あえて暑苦しく(笑)ご説明させていただきます。
 なお、今回の内容は一部について「金沢の町会加入のご案内」パンフレットを参考に記載しました。金沢市にお住まいの方で、町会活動について詳しく知りたい方はリンク先のPDFをご参照ください。
 
(1)長 所
 ① 犯罪から身を守る
 生活道路の街路灯が町内会の管理だとご存じの方はいらっしゃいますか?おかげで夜道でも安心して帰ることができます。また、民生児童委員さんと町内会の役員さんが協力し合って「長寿のお祝い」や「成人式」の該当者調査をしていることは、私自身町内会長を引き受けるまで知りませんでした…
 防犯パトロール隊がいる町内会もあり、拍子木を鳴らしつつ夜回りされている方を見るとありがたく思います。
 
 
 ② 子どもたちを交通事故から守る
 児童が登下校する時間帯に、蛍光色ジャンパーを着て黄色い旗を振りつつ、横断歩道で歩行者や車の誘導をしている方を見かけたことはありませんか?この方々も町内会活動の一環で交通安全運動に努めてくださっているのです。
 実は、このことも町内会長の引き継ぎの物品一覧に蛍光色ジャンパーがあったため知った次第です…この活動を引き受けてくださっている皆様には本当に頭が下がります。
 
 
 ③ 地域住民の交流を深める
 町内会ではお祭りやバス旅行などを企画・開催し、地域内の交流を深めるようにしています。
 子供会や老人会には町内会から「負担金」と言う形で資金援助がされていますし、高齢者向けサロンや公民館の運営を町内会(または町会連合会)が担っていることも多いです。地域によっては、町会に加入していない(=費用負担をしていない)世帯のお子様を子供会の行事や町のお祭りに参加させないということもあるようです。
 
   
 ④ 災害時に助け合う
 大雪の際、積み立てられたお金で生活道路などの除雪を行っている町内会は多いようです。
 また、大雪による災害は予測可能ですが、いきなり大規模な災害や火災が起きた場合、消防や警察など行政の支援がすぐに行き届かない可能性があります。そのような状況下で、ご自身やご家族だけで負傷者の救出や消火活動は大変困難ですし危険なので、町内会を通じて地元の消防団に協力をお願いするのが現実的だと思います。
 また、必要な食料品や簡易トイレなど、行政機関による防災備品の準備や調達は『自治会加入者数(いわゆる町内会名簿の人数)』を対象に町内会へ行っています。なぜならば、町内会は行政機関との窓口になっているからなのです。阪神淡路大震災のときでも、避難所の運営を町内会の役員さんに頼っていた部分はかなりあったそうです。
 税金を払っているから自治体がなんとかするべきだ!という方もいらっしゃいますが、実際問題として自治体が災害時の初動でできることはごく限られた範囲でしか無いということのようです。
 
 
 ⑤ 地域の情報を得る
 町内会では、掲示板や回覧板により各地域の情報周知活動を行っています。
 その内容は多岐にわたっており、公民館や町会館でのイベント情報だけではなく、各地域で発生した事件事故や防犯情報、狂犬病予防接種の日時や場所など行政機関からの情報もお知らせしています。
 金沢市や石川県においても地元新聞二紙および中央三大紙、戸別配布パンフレットなどで情報提供を行っていますが、紙面の関係上、地域ごとのイベントや情報は掲載できないので、やはり各地域情報は町内会の掲示板と回覧板を確認するよりほかないのが実情です。
 なお、最近は回覧などの地域情報をスマホアプリで配信する地域も少しづつ増えているようです。
 
 
(2)短 所
 ① 毎月、町内会費がかかる
 任意団体のため毎月、町内会費が集金されます。小額といえ塵も積もれば山となる感じがしますが、何かあった時の保険と思えば良いかもです。町会費の使いみちは多岐にわたりますが、町会行事の費用、各種地域団体(子供会、老人会、消防団、社会福祉協議会、公民館、校下連合会など)へ支払う負担金、除雪費用の積立、街灯の電気代・修理代などが主な内訳になります。思った以上に幅広い用途ですが、ご存じない方も多いのではないでしょうか?町会加入の可否を検討する際には、ぜひお住まいの町会の決算書をご確認のうえでご判断いただくと良いでしょう。
 
 
 ② 班長やレクリエーション委員などの役職が当たったら、やらねばならない
 班長の順番が回ってきたら、回覧板のお世話や募金の取りまとめなどをしなければならなくなります。
 また、レクリエーション委員なら小旅行やイベントの企画運営を行わねばならないし、美化委員なら公園の草刈りや清掃の取りまとめや、ゴミ置き場当番の管理をしなければなりません。
 町内会長ともなると、町会連合会や公民館、自治体との窓口としてなにかと雑務が多く、地味にしんどかったです…(遠い目)
 逆に言うと、自分が役員でないほとんどの期間は、地域を守る活動を「自分ではない誰か」がしてくれていたことになります。そう思うと改めて感謝ですね…。
 
     
 以上、町内会へ加入する長所および短所を思い浮かぶかぎり挙げてみました。
 町内会に入ろうかな?どうしようかな⁇とお悩みの方に少しでもご参考になれば幸いです。

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